昭和30年代まで運転されていた昼行客車特急列車は、進行方向に対して編成の向きが決まっていて、
終着駅に到着した後、三角線(さんかくせん)を使用して編成全体の向きを方向転換していました。
ここでは当時の客車特急列車がどのようにして方向転換したのかを解説します。
なお、方向転換しなければならなかった理由としては、主に下記の三点となります。
(1)展望車(一部の列車に連結)を最後尾に連結する必要があった。
(2)当時の特急用三等車(スハ44・スハフ43・スハニ35等)の座席は一方向固定座席であった。
(3)展望車・一等車・二等車の乗客が三等車を通らずに食堂車にいけるようにしていた。
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