並ロの格下げについて
昭和40年前後に1等座席車(旧2等座席車)のうちリクライニングシートでないもの(並ロ:旧普通2等車)は、
ほとんどの車両が10系軽量客車への改造種車となったほか、2等車へと格下げされました。
この格下げ車については謎が多いのですが、格下げ後50番代の形式があたえられた車体長20m級並ロの
格下げ車一覧と、格下げ・改造遍歴を掲載いたしました。
 
 

格下げ車一覧
形式
前形式
製造年
屋根
座席
定員
スハ50 スロハ31(〜23) 昭和 5〜 7年
二重屋根
固定座席
76
狭窓(700mm)
スハ50 スロハ31(24〜) 昭和 7〜14年
丸屋根
固定座席
76
狭窓(700mm)
スハ50-100 スロハ32 昭和14〜16年
丸屋根
固定座席
76
広窓(1,200mm)
スハ51 スロ33 昭和 4〜 5年
二重屋根
固定座席
64
狭窓(700mm)
オハ51 ロ41 昭和23年
丸屋根
転換座席
60
狭窓(700mm)
スハ52 ロ34(11〜) 昭和11〜12年
丸屋根
転換座席
60
狭窓(700mm)
オハ53 ロ35 昭和 9〜16年
丸屋根
転換座席
64
狭窓(700mm)
オハ53-100 ロ42 昭和21年
丸屋根
転換座席
64
狭窓(700mm)
スハ54 ロ43 昭和 9〜16年
低屋根
転換座席
64
狭窓(700mm)
オハ55 オロ40 昭和15〜22年
丸屋根
固定座席
64
広窓(1,200mm)
オハ55-100 オロ36 昭和13〜14年
丸屋根
固定座席
64
広窓(1,300mm)
スハフ50 ロフ30 昭和 4〜 5年
二重屋根
固定座席
60
狭窓(700mm)
スハフ51 ロフ31 昭和 5年
二重屋根
転換座席
60
狭窓(700mm)
オハフ52 ロフ32 昭和 9〜12年
丸屋根
転換座席
60
狭窓(700mm)
オハフ53 ロフ33 昭和14年
丸屋根
固定座席
56
広窓(1,300mm)

元スロハ・定員76名 スハ50
二重屋根・元スロ スハ51→スハ54
丸屋根・転換座席 元オロ・定員60名 オハ51
元スロ・定員60名 スハ52
元オロ・定員64名 オハ53
元スロ・定員64名 スハ54
丸屋根・固定座席・元オロ オハ55
二重屋根・固定座席・元スロフ スハフ50
二重屋根・転換座席・元スロフ スハフ51
丸屋根・転換座席・元オロフ オハフ52
丸屋根・固定座席・元オロフ オハフ53

格下げ車年度別両数変遷
昭和37年
年度末
昭和38年
年度末
昭和39年
年度末
昭和40年
9月末
昭和40年
年度末
昭和41年
年度末
昭和42年
年度末
昭和43年
年度末
昭和44年
年度末
昭和45年
年度末
昭和46年
年度末

スハ50

37
25
29
39
32
13
       
スハ51
 
         
オハ51
   
15
15
 
スハ52
 
オハ53
 
37
19
スハ54
 
オハ55
 
63
51
55
36
16
スハ57
           
オハ41
   
11
11
41
43
51
51
88
94
93
スハフ50
 
       
スハフ51
 
 
オハフ52
 

オハフ53
 
オハフ41
 



並ロ格下げ・改造両数遍歴


スロ→スハ
オロ→オハ
スロフ→スハフ
オロフ→オハフ


並ロ格下げ車両・初期配置区一覧


※ 掲載は格下げ車のある形式のみとさせていただきました。
※ 遍歴に関しましては、オハネ17→スハネ16やマニ36→事業用車等、一部省略して
  ありますのでご了承下さい。
※ 格下げ車については文献が少なく謎が多いため、詳しい事情等をお知りの方は、
  ぜひ当サイトの掲示板「客車倶楽部」に書き込みいただけるようお願いいたします。


夜行列車や旧型客車列車の音や資料を掲載
客車専門サイト「客車列車の旅」はこちらから
現在や過去の夜行列車に関する資料を掲載
全盛期の時刻表データ等も掲載しています