基本的な時刻表の見方としては、グラフ状に考えれば、縦軸が距離、横軸が時間となります。

縦軸の左右端にはその路線の駅が進行方向順に並んでいて、その間に各列車の各駅発着時刻が縦一列に表記されています。

列車を特定すれば、その欄の横の駅名とあわせて、どの駅を何時何分に発車し、途中駅には何時何分または通過、
目的の駅には何時何分に到着するかがわかります。

上の表を使っての実例として、東京駅を午前９時頃に出発し伊豆の伊東まで旅行するとしますと、
駅名から東京を探し出し（この場合は一番上ですよね）横に見ていくと、ちょうど午前９時に発車する列車があり、
（時刻表では24時間表記ですので午前９時は 900 午後９時は 2100 といったような表記となっています）
その欄の上を見ると、伊豆急下田・修善寺行きの特急踊り子105号であることが分かります。

さらに、その縦の欄を上から見ていくと、東京駅の９番ホームに午前8時51分に入線し、東京駅を午前9時ちょうどに発車して、
途中、横浜着は午前9時22分、熱海着は午前10時20分といった時間に経由しながら、東海道本線・伊東線と進み、
伊東駅に午前10時43分に到着し、列車はそのまま伊豆急行線に乗り入れて、終点である伊豆急下田には午前11時44分に
到着することがわかります。

次に、この列車（特急踊り子105号）に東京−伊東の間を乗車するとして、運賃・料金を計算してみましょう。

乗車・降車する駅が1つの新幹線・特急列車でいける範囲であれば、時刻表後半にあるピンクのページに掲載してある
早見表を利用するのが便利です。

ピンクのページから特急踊り子号のページを探し出し（おおよそ944ページあたり）早見表を見てみると、
上段が運賃・下段が特急料金となっているので、東京と伊東の交点を探して見てみると、
運賃は 2,210 円、特急料金は 1,810 円とわかりますので、片道でかかる鉄道料金は合計の 4,020 円とわかります。

ここで一つ注意しなければならない点がありまして、ここに掲載されている特急料金は通常期の指定席料金であるので、
乗車するのが自由席であった場合や、乗車する日時が繁忙期・閑散期であった場合は料金が異なります。

自由席やグリーン車に乗車した場合や繁忙期・閑散期について詳しくは同じピンクのページに記載されています。
この場合、自由席に乗車する場合は表記されている特急料金の 510 円引きですので 1,300 円
（自由席の場合は繁忙期・閑散期は関係ありません）
日時が繁忙期であった場合は 200 円増しですので 2,010 円、閑散期であった場合は 200 円引きで 1,610 円となります。

次に、別の方法で東京から伊豆に行く方法を考えてみましょう。

この程度の距離であれば普通列車で行く方法、バスを利用する方法など、いろいろな方法が考えられますが、
ここでは東海道新幹線を利用して熱海駅まで行き、熱海駅から伊東駅まで在来線（伊東線）を利用するものとして、
今度は到着時刻から列車を探す方法を考えてみましょう。

伊東駅に上記の特急列車より少し前の午前10時34分に到着する普通列車に乗車すると考えてみます。
この普通列車の熱海駅出発時刻が午前10時11分、熱海駅での新幹線から在来線への乗り換え時間は、
青いページの最初の乗り換え標準時分を見ると5分とあります。

そこで新幹線での熱海駅到着は午前10時6分以前でなくてはならないので、東海道新幹線のページ（青色のページ）を見てみると、
熱海に午前9時47分に到着するこだま535号があることがわかります。

こだま535号の欄を調べると東京駅の発車時刻は午前8時56分ですので、東京駅から特急踊り子105号に乗車するより、4分ほど早い
時刻の出発となりますが、9分早く到着するという、ほぼ同程度の所用時間での旅行が可能である事がわかります。

この場合の運賃・料金の計算ですが、同じく運賃・料金計算にはピンクのページを利用します。

乗換えがある場合は、単純に早見表だけでは計算できない場合が多いのですが、東海道新幹線は東海道本線の別線として
営業キロは同様となっていますので、運賃は東海道本線利用と同額となり 2,210 円となります。
特急料金は東京−熱海間の新幹線特急料金 2,190 円にとなりますので、片道の運賃・料金は合計で 4,400 円となります。