客車カタログ
ここでは、主な客車の種類や特徴などを紹介します。

旧型客車
10系
12系
14系・14系15形
50系
20系・24系・E26系


10系
輸送量の増強と速度向上のため昭和30年に登場
構造材の肉抜きやアルミ材の使用などで従来客車の3割軽量化

  座席車  
  ナハ10   10系座席車の基本形
  ナハフ10   ナハ10形の緩急車
  ナハ11   ナハ10形の増備車 当初より蛍光灯装備
  ナハフ11   ナハフ10形の増備車
  ナロ10   リクライニングシート装備の特別2等車
  2等寝台車  
  オロネ10   製造当初より冷房装備の2等寝台車
  オロネフ10   オロネ10形に車掌室を設け緩急車化した改造車
  ナロハネ10   プルマン式2等寝台と開放型3等寝台の合造車
出入口が車体中央にあり左右に2等寝台・3等寝台を配置
  オロハネ10   ナロハネ10形を冷房化
  3等寝台車  
  ナハネ10   ナハ10形をベースに作られた戦後初の3等寝台車
 寝台幅 520mm の3段式
  ナハネフ10   ナハネ10形に車掌室を設け緩急車化した改造車
  ナハネ11   ナハネ10形の増備車・寝台間のピッチを 50mm 拡大
  ナハネフ11   ナハネ11形をベースとした緩急車
旅行会社等の出資による団体専用車輛
  オハネ12   ナハネ11形を冷房化
  オハネフ12   ナハネフ10形を冷房化
  オハネフ13   ナハネフ11形を冷房化
  オハネ17   スハ32形などの台車・台枠を転用した改造車
  スハネ16   オハネ17形を冷房化
  食堂車等  
  オシ16   ビュッフェタイプの軽食堂車
  オシ17   食堂車・初めて4人用テーブルを両側に配置
  オユ10   郵便車
   
  改造遍歴  

ナハ10 増備車 ナハ11
ナハフ10 増備車 ナハフ11
オロネ10 緩急車化 オロネフ10
ナロハネ10 冷房化 オロハネ10
ナハネ10 増備車 ナハネ11 冷房化 →オハネ12
緩急車化 ナハネフ10 冷房化 →オハネフ12
ナハネフ11 冷房化 オハネフ13
スハ32等 改造 オハネ17 冷房化 →スハネ16


12系

大阪万国博の波動輸送に備え昭和44年に登場
老朽化した旧型客車の置き換え用に製造され、当初は団体・季節列車に使用
緩急車スハフ12形の床下に電源装置を装備し、各車にサービス電源を供給する分散電源方式のはしり

オハ12 12系客車の基本形
スハフ12 サービス電源用発電機搭載の緩急車
自車を含め6両まで(当初は4両まで)給電可能
オハフ13 緩急車(電源装置なし)
1000番台
2000番台
普通列車使用のため、セミクロスシート化・車掌室に扉追加
1000番台→山陰地区用 2000番台→東北地区用
現在は全車が廃車
スハフ13
−801
推進運転用の運転台付トロッコ車輌
JR西日本・木次線の「奥出雲おろち号」用に改造



14系・14系15形
14系座席車
波動輸送を目的とした特急列車用の客車として、昭和47年に12系急行形客車をベースに誕生
12系客車をベースとしながら、同時期に登場した183系特急形電車に準じた仕様
冷暖房等の電源はスハフ14形の床下に設けられたディーゼル発電機によって供給
14系寝台車
昭和46年より、20系に代わる特急寝台客車として12系をベースに誕生
当初は3段式B寝台ながら、寝台幅を拡大しサービス向上を図った
後に2段式B寝台の14系15形に発展・14形も2段式に改造

座席車  
オハ14 14系座席車の基本形
スハフ14 サービス電源用発電機搭載の緩急車
自車を含め6両まで給電可能
オハフ15 緩急車(電源装置なし)
寝台車  
オハネ14 14系寝台車の基本形・寝台幅70cmの3段式
側廊下式 後に2段化
スハネフ14 緩急車・サービス電源用発電機搭載
オロネ14 開放型A寝台車 中央廊下式
オシ14 食堂車
14系15形  
オハネ15 当初より2段式で増備されたB寝台車
スハネフ15 緩急車・サービス電源用発電機搭載
改造車  
オハ14
300番台
3列配置独立シート「レガートシート」
オハネ14
300番台
1人用個室B寝台「シングルツイン」×6室 中央廊下式
2人用個室B寝台「ツイン」×7室 側廊下式
オハネ14
500番台
耐寒耐雪強化仕様 一部は気動車併結改造
オハネ14
700番台
4人用個室B寝台「カルテット」
スハネ14
700番台
1人用個室B寝台「ソロ」×14室 側廊下式
ミニロビー・シャワー室
スハネ14
750番台
1人用個室B寝台「ソロ」×20室 側廊下式
オハネ15
350番台
1人用個室B寝台「ソロ」×28室 中央廊下式
オハネ15
1000番台
「さくら」の老朽車置換の為オハネ25形を14系化した車両
オハネ15
2000番台
1人用個室B寝台「ソロ」×20室 側廊下式
オハネ25形1000番台を14系化した車両
スハネフ14
500番台
耐寒耐雪強化仕様 一部は気動車併結改造
オロネ14
300番台
1人用個室A寝台「シングルDX」×10室 側廊下式 シャワー室
オロネ14
700番台
1人用個室A寝台「シングルDX」×11室 側廊下式
オロネ15
3000番台
1人用個室14室の側廊下式A寝台車「シングルDX」
「富士」「はやぶさ」の14系化に伴いオロネ25から改造



50系

旧型客車の置き換えによる、地方都市圏での輸送改善を目的に、昭和52年より製造
50系による単独編成を基本とし一般型客車としては初めて自動ドアを採用
暖房源は旧型客車と同様の機関車からの蒸気又は電気の供給による・冷房装置はなし
基本形式・北海道仕様・九州仕様・「海峡」専用車両等は基本的に全廃

基本形式  
オハ50 50系客車の基本形
オハフ50 オハ50形の緩急車
北海道仕様  
オハ51 オハ50形の北海道仕様
2重窓や機械式発電機等の耐寒耐雪構造
オハフ51 オハ51形の緩急車(北海道仕様)
九州仕様  
50形
1000番台
九州向けの冷房化改造車
冷房装置は床置・発電機は床下に装架
快速「海峡」専用車両  
50形
5000番台
新幹線普通車からの発生品の転換式シート装備
冷房化(屋根上にユニットクーラー設置)
51形
5000番台
50系51形改造の増備車
その他の主な改造車  
700番台 旧SLあそBOY用
2500番台 ノスタルジックビュートレイン用として改造





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