大井川鉄道訪問記
1998年8月8日〜9日

計画段階

実は今回の旅行は、青春18切符を利用してどこかに行こうかと考え、
当初の予定では、只見線(会津若松→小出)ムーンライトえちご(上り)と乗り継ぎ、
パレオエクスプレスの撮影をする予定でした。

ところが8月初旬の大雨により新潟県内が大変な状況になり、只見線も運休状態

そこで計画を変更し、朝一番で郡山を出発し、一気に大井川鉄道を訪問し(夕方)
上りのムーンライトながらに乗車して東京に戻る事を考えました。

大井川鉄道へは、過去にも訪れたことはあったのですが、かれこれ十数年前で、
ほとんど覚えていなかったため、インターネットでいろいろと調べたところ、
やはり午前中に訪れたほうが良いという結論に達し、再度計画を変更しました。


出発

さて、出発当日(8月8日)ですが、目がさめると外は大雨

特に当日の指定をとってはいなかったので
(とはいっても、手元にはムーンライトえちごの指定席券が ^_^;)
中止しようかとも思いましたが、西の空は明るかったため、しばらく様子を見ることに。

そして、出発時間が迫った頃、なんとか天候は回復し、無事出発することが出来ました。


東京にて

青春18切符利用なので、黒磯、宇都宮と普通列車を乗り継ぎ上野へ。

到着後、定番の鉄道関係のショップ等を訪れ、夕方には東京駅へ

この間、当初乗車する予定だった、ムーンライトえちごの指定席をキャンセルし、
なんとかムーンライトながらの指定席が取れないかと窓口を訪ねること数回、
しかし確保することは出来ず、臨時大垣夜行を利用することに決定。

東京駅では、中学生時代以来?にブルートレインを撮影。

19時過ぎに臨時大垣夜行の出発駅である品川駅へ様子を見に行くと、
数人はいたものの、まだ並ばなくても大丈夫な模様。
並ぶまでの数時間、どこで時間をつぶそうかと考えました。



臨時大垣夜行

当日は東京湾で花火大会(東京湾大華火祭)が行なわれていたので、一人で花火見物・・
花火も終わり、品川駅に戻ると(20時40分頃)ホームには、けっこう人が並んでいました。
(各乗降口に10名くらい)

そこで、時間的には出発3時間前ですが並ぶことにしました。

その後も続々と乗客が訪れ、長蛇の列へと。

時間がたち23時20分頃、臨時大垣夜行が入線。

もちろん席は確保しましたが、車内は通路からデッキまで人でいっぱい。

ちなみに当日の列車は167系+169系+165系の11両編成でした。

大垣夜行には過去に数回乗車したことはあったのですが、一人で乗車するのは初めてで、
ほとんど寝ることは出来ずに、早朝の豊橋で下車し、金谷へ向かいました。
(後で考えると浜松到着時にも起きていたので、浜松で下車したほうが良かった?)


朝の新金屋駅

金谷駅には7時頃に到着し、すぐに新金屋へ。

ひさびさの旧型客車との対面に感動しつつ?車両の撮影。

当日は2本のSL列車の運行日で、いずれも7両編成でしたので、
ほとんどの旧型客車が新金屋に集結していたようです。
 
ホームからほとんどの車両が撮影でき、影になっていた車両も、後で
(前にあった車両が最初のSL列車の編成で、金谷駅に向かった間に)
撮影することが出来ました。

当日の編成

SLマン列車
 金谷側                               千頭側
  オハ35-435 オハ35-22 オハ35-459 オハ35-559 スハフ42-184 オハ47-81 オハ35-149 

かわね路号
 金谷側                                 千頭側
  スハフ42-304 オハ47-398 オハ47-380 オハ47-512 スハフ42-186 スハフ42-286 オハ35-857


当初はSL列車の走行写真を撮影する予定でしたが、
客車の写真はホームから撮影する事が出来たので、
ここまできたら旧型客車に乗りたいと思い、新金谷駅窓口へ。

新金谷駅の窓口には、当日のSLは満席と出ていたのですが、
立席承知ならば乗車券を販売すると出ていたため、係員の方に相談すると、
ちょうどキャンセルが出たのか?指定席を手に入れることが出来てしまいました。

出発までは時間があったため、新金屋駅前のロコプラザを訪れたりしていました。


SLマン列車に乗車

さて時間がたち、列車の出発時間が迫ってまいりました。

今、大井川鉄道では「それゆけアンパンマン」ワールドを開催中で、
乗車した列車の牽引機も、真っ赤に塗られたSLマンでした。

このSLマンには賛否両論があり、せっかく古い車両をそのままの形で保存しているのだから、
このようなことをするのはどうかとも思いますが、当日もかなりの子供たちが来ており、
小さな子供がSLに興味を持ってくれるのならば、それはそれで良いのかとも思います。

ただSLといっしょに緑に塗られてしまったオハ35 149を見ると、よりによって、
何で貴重なノーヘッダーの車両にこんなことを?と思ってしまいます。

さて、列車に乗り込むと、指定された車両はスハフ42 184で、
ひさびさに旧型客車の雰囲気を味わうことが出来ました。
ただ、隣の車両がオハ35 559で、壁も床も木製の近代化されていない車両だったため、
そちらだったらより良かったのに、と思ってしまいました。

SL列車には家山駅で別れを告げ、家山駅構内に留置してある
トラストトレイン用の客車を撮影して今回の旅の目的は終了し、
そこからは延々7時間の普通列車乗り継ぎで帰宅しました。

今回の旅行は、急遽計画を変更し大井川鉄道を訪れたもので、
非常に勉強不足で、実は家山駅に客車が留置されているのも現地で発見したような次第で、
どたばたした旅行となってしまいましたが、結果的には、多くの旧型客車を見ることが出来、
また乗車することも出来てしまったので、自分では良い旅だったと思います。

最後に、このような乱文を最後まで読んでくださったことに感謝し、
これからも「客車列車の旅」をご愛顧頂けるよう、よろしくお願い致します。